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jcssでは計測器の計測の不確かさについても記述する
日本の品質管理システムに変化の兆しです。
その昔、品質管理といえばTOCが有名でした。
TQCは、アメリカで開発された、品質管理の画期的な手法でした。
TQC が確立されたのは1950年代くらいです。
その最高峰はデミング賞です。
テレビや新聞で、大企業はこぞってデミング賞の受賞を発表し、それで企業自体の品質管理の確かさ高さを証明することができました。
時は流れ、TQC品質管理手法は、ISO品質管理手法に取って代わられました。
さて、日本には様々な種類の計測器があります。
それら計測器のひとつひとつの計測値の確からしさを保証するという画期的な技術が開発されました。
それが jcss と言う計測器管理システムです。
開発に関わったのは日本の経済産業省です。
日本の計測器全体を管理するために独立法人が作られ、そこで管理統括されています。
この計測品質管理システムに関連して、jcss標章というものがあります。
これは、経済産業省の大臣から権限を与えた独立法人ですが、製品評価技術基盤機構認定センターという独立法人が、計量法の規定に基づいて、計量器の校正事業を行う者の、特定分野における能力を審査し登録する制度です。
厳しい審査に合格した登録業者は、国家が保有する計測標準器に対してトレーサブルということができます。
そのアクティビティを通じて、計測器の高い精度を保証するという画期的なシステムです。
この登録業者から校正を受けた日本の計測器は、その信頼性が、国家により保障されているということになります。
つまりこのシステムは、重要な国家の役割を、代行するということになります。
厳しい審査に合格した登録業者の行う検定に合格すると、認定証が発行され、当該の計測器に認定証を貼り付けておくことができます。
それでは、jcss 検索品質管理システムの実体に迫ってみましょう。
この品質管理システムの母体となっているのは、世界標準のISO品質管理システムです。
この画期的な品質管理システムで一番重要視されているのは、特定の品質のトレーサビリティです。
トレーサビリティとは、ある特定の品質に関して、それを保証する様々な要因(データ)につき、時系列で、遡って、いつでもその内容をチェックできるというシステムです。
ひとつだけこのシステムの欠点を挙げるとすれば、ともすれば、管理しなければならない書類が、膨大となる点です。
jcss計測品質管理システムで大切なのが、切れ目のない校正の連鎖です。
いずれにしても、遡る頂点は国家が保有する標準器ということになります。
測定の不確かさについても、必ずそれを記載しておかなければなりません。