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jcssは画期的な計測器管理システムです

 今、日本では、jcssという、計測器の精度の確からしさを検定するシステムが確率しようとしています。
一体、jcssとは、 どんな計測器のシステムでしょうか。
これは日本で使われる様々な計測器の精度を保証するという、全く新しい分野の計測器管理システムです。
日本の経済産業省を中心として開発された計測器管理システムですが、その基準はISOです。
この種の品質管理システムには比較的長い歴史があります。
品質管理がとても重要であると世界中が認識し始めたのは、第二次世界対戦が終わった直後です。
アメリカでデミング賞というのが制定され、それは品質管理の世界最高峰として崇められました。
日本のバブル景気の真っ盛り、大企業はデミング賞を目指して、日夜、相当な努力いたしました。
TQCという品質管理技術が、当時は主流でした。

 ISOは、現在、世界でつかわれている品質管理手法の中心ですが、長い進化の歴史があります。
ISOで 一番重要視されるのは、トレーサビリティです。
例えば、建設工事のコンクリート打設に例を取ってみましょう。
構造物のコンクリート打設は、細かい部分に分かれて打設されます。
打設された各部分は、コンクリート強度を測定するために、テストピースが作成されます。
特定の日時に打設されたコンクリート部分の品質は、そのテストピースにより確認できるという優れた品質管理システムです。
このケースでも、あらゆる部分のコンクリート強度は、作成されたテストピースに遡って、その強度が保証されます。
これをトレーサビリティと称しています。
jcssでも、トレーサビリティはとても重要視されます。
こちらはテストピースではなくて、国が保有する標準器を基準として、計測器の正確さが保証されます。

 jcssの管理システムについて、もう少し話を進めましょう。
計測器の、測定のトレーサビリティとは、単に、国家が保有する標準器と比較を行うだけではありません。
ISO手法を用いて校正を行う必要があります。
平たくいえば、ISOに基づいて、校正値に不確かさが明確に表現されていなければなりません。
そうすることによって、jcss校正証明書は一連の用件を満たしているということになります。
もしも、この校正証明書に校正値の不確かさが明確に表記されていない計測器は、トレーサビリティの根拠になりませんから、使えないということになります。
最後になりますがjcssの略号について、書き記します。
英語では、Japan Calibration Service System(計量法校正事業者登録制度)です。
これは、経済産業大臣から権限を与えられた独立行政法人である、製品評価技術基盤機構認定センターがその計測システム全体の管理統轄をします。

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